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正月に咲く花を楽しみながら地酒を-生花店と酒蔵が限定コラボギフト
(2009年01月05日)
金沢の生花店「花とも」(有限会社花座、金沢市桜田町2、TEL 076-282-7573)と武内酒造(御所町、TEL 076-252-5476)、能登の松波酒造(能登町、TEL 0768-72-0005)の3社がコラボして、生花と日本酒のギフト「『春待ち桜』と『能登照葉』」を期間限定で販売している。
企画を立案したのは花座社長の記州陽子さん。以前から武内酒造と話を進めていた企画に、里山復興を掲げる金沢大学主催の「里山里海マイスター」の事業を通じて知り合った松波酒造の金七聖子さんが加わり、「生花と日本酒のギフトセットを作ろう」と話が進展。加賀・能登それぞれの地酒と生花のセット商品を作ることになったという。花の生産者は高齢化が進み、後継者の問題を抱えていることから、同企画は農産地と商工業者を育てる石川県産業化資源活用推進ファンド事業の対象にもなっている。
酒蔵と生花店がそれぞれの得意分野を生かし、商品化に向けて月1回のミーティングを重ねてきた。松波酒造の金七さんは「日本酒の販売量が落ちる中、互いの業種の魅力を再発見しながらお客様に商品の良さをシンプルに伝える方法をまとめるのに時間をかけた。日本人がもつ四季や年中行事の場面を彩るシーンとして『花を愛で、酒を酌む』というコンセプトが生まれた」と話す。
商品に使われる生花は、金沢市今町花園地区で育てられている正月に咲く桜「啓翁桜(けいおうさくら)」と、能登町山口地区の願成寺に咲くやぶツバキの「能登照葉(のとてりは)」を採用。啓翁桜は通常3月下旬から4月上旬に咲くが、商品価値を高め石川を代表する花木に育てたいという思いで、金沢市農業センターと市場が正月に咲く花として共同で研究開発したもの。淡いピンク色の花がさわやかな香りを放つ。「能登照葉」は、生け花の業界で冬に照葉樹の葉が紅葉する状態を表すことから採用された。能登半島には藪椿の群生地があり以前は椿油の生産も盛んだったという。
桜吟醸酒「春待ち桜」は武内酒造で「桜酵母」という特殊な酵母を使い、今年初めて仕込まれた。この花をあしらったラベルをデザインしたのは加賀友禅作家の石田巳代治さん。着物だけにとどまらず海外でも評価の高い芸術家で、「花とも」の記州さんが石田さんのファンであることから依頼し、石田さんは快く承諾してくれたという。
今回の販売では、桜吟醸「春待ち桜」と純米酒「能登照葉」各1本と生花の「春待ち桜」「能登照葉」のセット(8,400円)を200セット限定で販売するほか、桜吟醸「春待ち桜」と純米酒「能登照葉」各1本の地酒セット(4,200円)も1,000セット限定で扱う。単品での桜吟醸「春待ち桜」、純米酒「能登照葉」は各1,890円。販売期間はいずれも1月15日までの1カ月限定。
楽しみ方としては、生花が届いたら桜と椿の切り口をもう一度はさみで切り、新しい切り口を作ると水上がりがよくなるという。「春待ち桜」は2~3分咲きの状態で届け、置き場所によって開花の時期は左右されるが、室温20度の場合は1週間から10日ほどで満開となり、花が終わった後も明るい緑の新葉を楽しめるという。「能登照葉」は、桜の少し後から開花し、花はもちろん新葉との緑の濃淡が美しい。
今後の企画について、松波酒造の金七さんは「秋のひやおろしができる季節に『お月見』をテーマにした新たな商品を考えている。日本人の心に響くような、季節感を楽しむ気持ちをくすぐる、贈る人贈られる人の思い出になる商品を作りたい。『加賀の雅』『能登の巧』を全国の人に発信しながら、高齢化が進む花の生産者にも作る喜びを感じてほしい」と話す。
問い合わせは花座(TEL 076-282-7573)まで。
フラワーショップ花とも松波酒造里山里海マイスター加賀友禅作家 石田巳代治奥能登情報誌「noto色」創刊-地元視点で新たな魅力を発信(金沢経済新聞)
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