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金沢城隣接の公園に3Dプリンターで作ったベンチ

金沢城に隣接する公園に設置されたベンチ

金沢城に隣接する公園に設置されたベンチ

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 3Dプリンターで作られたベンチが3月26日、金沢城鼠多(ねずみた)門近くの外濠(ぼり)公園二号地(金沢市尾山町11)に設置された。

金沢工業大学の3Dプリンター

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 尾山神社にも近く、観光客が多く通る道沿い。ベンチを作った金沢工業大学は3年前から型枠を使わず3Dプリンターでモルタルを成型する技術を研究している。ベンチにはCO2を吸収して固まるという独自の材料を組み合わせた。公共の場に置いて試したいと金沢市と協議して設置した。

 後加工で仕上げた座面の表面を除き3Dプリンターで一体成型した。長さは5メートルで重さは1.5トン。3時間で成型できるが完全に固まるのに数週間必要という。構造を担当した同大学大学院の眞弓碧生さんは「座面の端が張り出しているので強度の検討に苦労した」と話す。

 同大学工学部の田中泰司教授は「材料、構造、デザインなどさまざまな専門領域を横断しなければならなかったが、国内でできる大学は少ない」と話す。「将来的に建築材料としての実用を目指しているが、補強構造などの課題を解決しないと汎用的に使えない。日本はこの分野では出遅れているので追い付きたい」とも。

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