金沢市内の6飲食店が現在、金沢港で水揚げされたズワイガニ「金沢香箱」「加能ガニ金沢」を使う特別コースを提供している。
両ズワイガニは、大きさや形などの基準を満たしたメスの「金沢香箱」とオスの「加能ガニ金沢」。金沢市水産物ブランド化推進協議会が認定する。両ズワイガニを使う新しい料理を知ってもらおうと、フランス料理店やイタリア料理店など和食店外の飲食店に呼びかけ、各店が特別コースを創作した。「蟹(かに)キュイジーン金沢」と銘打って、初物のカニが店頭に並んだ本日からは「金沢香箱」コースを提供。同じく「加能ガニ金沢」コースは11月23日から提供する。
イタリア料理店の「リストランテハラグチ」(金沢市片町)は、デザートを含む7品のフルコースを用意。うち3品に両ズワイガニを使う。「金沢香箱」のコース(1万8,000円)では、茶わん蒸し風に仕立てた「香箱ブディーノ」や、フレッシュトマトと和えた「香箱と青ネギのパスタ」、トマトソースとカニで仕上げる「香箱焼きリゾット」を提供する。「加能ガニ金沢」のコース(2万6,000円)では、カニしんじょ風に仕立てた「加能蟹サルシッチャ」、伝燈寺(でんどうじ)里芋を使った「加能蟹グラタン」、あえて野菜を使わず素材を生かして仕上げるという「加能蟹とウニのパスタ」を提供する。
同店主でシェフの原口賢二さんは「カニはシンプルな食べ方も、もちろんおいしいが、新しい組み合わせでの面白さを提案したい」と話す。
特別コースは以下の各店も提供する。2人以上での予約が必要。
林檎とわかば(フレンチ、十三間町)、レ・マイユ(フレンチ、東御影町)、レスピラシオン(スパニッシュ、博労町)、ア_レストラン(食のミュージアム、片町)、ロスタル(フレンチ、安江町)。
12月7日まで。