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国立工芸館で「ポケモン×工芸展」 イーブイ、サンダースも彫金の技で立体に

吉田泰一郎さんが彫金で表現したイーブイ、サンダース、ブースター

吉田泰一郎さんが彫金で表現したイーブイ、サンダース、ブースター

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 ポケモンをモチーフとした工芸作品を展示する「ポケモン×工芸展 美とわざの大発見」が3月21日、国立工芸館(金沢市出羽町)で始まった。

【VRで読む】国立工芸館で始まった「ポケモン×工芸展」

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 アニメやゲームで人気の「ポケットモンスター(ポケモン)」を題材とすることで、子どもや海外の人たちにも工芸の魅力を知ってもらおうという同展。工芸の素材や技法で制作に挑んでもらうことで、新しい価値観や化学変化の創出も狙う。3年ほど前からミーティングを重ねたという。展示には、人間国宝から若手アーティストまで20人が約70点を出展する。

 金工作家の吉田泰一郎さんは、イーブイとその進化系3体の合わせて4点を展示。ポケモン第1世代としてゲームに親しんできた経験に加え、資料を読み込みストーリーや内面性も検証しながら、進化のイメージで素材を彫金し迫力のある立体に仕上げたという。七宝焼の目玉以外は全て銅製。イーブイは純銅製だが、シャワーズは青銅製。サンダースには金銀メッキを施したほか、ブースターでは銅を緋銅(ひどう)という伝統色で着色した。

 唐澤昌宏館長は「意外な組み合わせかもれしれないが、ポケモンタイプと工芸には、原材料や製造工程、収集、技など多くの共通点がある。作家の技術やひらめきを総動員して予想をはるかに超えた素晴らしい作品が集まった。多くの人に見てもらいたい」と来館を呼びかける。

 世界中で人気のポケモンとあって、外国人の来館者が増えることも見込み説明文や図録の多言語化に力を入れた。

 公式グッズは、マグネットなどの雑貨類のほか、ぬいぐるみやTシャツ、トートバッグなどを販売する。

 開催時間は9時30分~17時30分。5月1日を除く月曜と5月14日は休館。入館料は、一般=900円、大学生=500円、高校生=300円。中学生以下は無料。6月11日まで。

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