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卯辰山に体験型アートカフェ オリジナルブレンド煎茶を自作の器で

(左から)オーナーの井澤佑介さん、漆芸作家の松浦悠子さん、店長の堀田萌生さん、陶芸作家の吉岡正義さん

(左から)オーナーの井澤佑介さん、漆芸作家の松浦悠子さん、店長の堀田萌生さん、陶芸作家の吉岡正義さん

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 アート体験プログラムを提供するカフェ「金沢茶寮」(金沢市卯辰町、TEL 076-254-6647)が3月25日、金沢市街を一望できる卯辰山にオープンした。

【VRで読む】卯辰山にオープンした体験型アートカフェ「金沢茶寮」

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 東京でデザイン会社を経営する井澤佑介さんと、金沢の陶芸作家吉岡正義さんが、2年前に仕事を通して出会い意気投合したことをきっかけに共同オーナーとして出店。旅行などでアート体験をしても作品が届くのは数週間後、というタイムラグを旅の課題と考え、陶芸と漆芸を融合させた作品を作り、すぐに使って楽しめる2時間のプログラムを考案した。九谷焼の湯飲みやおちょこに重ね塗りを施し、磨き、削ることで、表情豊かな作品に仕上げることができる。塗料はあえて伝統工芸にはないポップな色味で17色をそろえた。追加料金でパール系など光沢のある塗料も選ぶことができる。

 「金沢塗」と名付けて打ち出す。共に開発に携わり、制作の指導も行う漆芸作家の松浦悠子さんは「江戸時代に確立されていたものの廃れてしまった技術を復活させた。実際の漆芸の工程を、速乾性がありカラフルな現代の塗料を用いることで、若い世代にも親しみを感じてもらい伝統工芸へのステップにしてもらいたい」と言う。

 90分の体験の後には、ビンテージ家具を備えた2階で日本茶を味わう30分のカフェタイムを設けた。完成した器を実際に使うことができるほか、オリジナルのブレンド煎茶で作ったラテ(770円)や、茶葉をふんだんに練り込んだ特製チョコレート(350円)、パウンドケーキ(380円)なども注文可能。吉岡さんや松浦さんの作品も展示され、世界で活躍する作家の技を間近に鑑賞できる。

 井澤さんは「観光地のにぎわいから離れることで、自分にじっくり向き合える。わざわざ坂を上って来てもらうからこそ、ここでしか味わうことのできない時間を過ごしてもらえれば」と呼びかける。

 営業時間は10時~18時。カフェのみの利用も可能。体験料は5,500円で、1日12人限定。予約はホームページで受け付ける。

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