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金沢市民芸術村で「何かを忘れているような気がする。」展 初の企画公募で採用

紙版画の作品を出展した松川祐実さん

紙版画の作品を出展した松川祐実さん

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 グループ展「何かを忘れているような気がする。」が現在、「金沢市民芸術村 PIT5アート工房」 (金沢市大和町、TEL 076-265-8300)で開催されている。

【VRで読む】金沢市民芸術村で開催中の「何かを忘れているような気がする。」

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 同工房が北陸3県在住のアーティストを対象に行った企画公募「Sym-」で、初採用された展示会となる。出展するのは、金沢美術工芸大学(小立野5)大学院日本画専攻卒の北原明峰さん、油画コース在学中の松川祐実さん、吉川永祐さんのグループ。「日常生活で人が集まる空間」と「視点の転覆」をキーワードに屋内の会場を公園に見立て、風景画や周辺地図をモチーフにした作品を展示する。

 北原さんは犀川沿いの散歩道を10センチ×15センチの木板にアクリル絵の具で描いた、約70点の作品を壁に設置。目に映る川や光、住宅などの景観だけでなく、落ちている空き瓶やティッシュ、高架下の壁も含めて描くことで、「川の風景を人と人との関係に見立てた」という。

 吉川さんは金沢美大近くの自宅から金沢市民芸術村までのルートを他作家2人との共同制作を通してたどり直し、自身の体にグーグルマップを投影するなどのアクションを収めた映像インスタレーション「Body map #歩く」を階段やスクリーンに映した。市内を歩きながら録音した町の音や3人の会話を流す。

 芝生が広がる公園をイメージし、紙版画で植物のある風景を描いた作品「スキマグサ」を床一面にちりばめた松川さんは「芝生は踏んでしまっても気にとどめないのに、植物を描いた絵や作品を踏んだり破ったりすることは足がすくむ不思議さを表現した。植物も命があることをつい忘れてしまう」と話す。

 松川さんは「床・壁・階段とそれぞれ担当を決めて、変則的に動く作品群を作り上げた。日常の中での違和感を、視点を変えながらくみ取ってもらいたい」と呼び掛ける。

 開催時間は13時~19時。入場無料。今月23日まで。最終日は18時から、小説家の大前粟生さんを招き、展示内容などをテーマに「アーティストトーク」を行う。

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