加賀野菜を使ったオリジナルスイーツを期間限定で販売するイベント「加賀野菜レアベジスイーツコレクション」が、金沢市内の12店で9月1日から開催される。
金沢市農産物ブランド協会が企画した。伝統的に生産される加賀野菜は15種。中でも生産高が少なく市場性に乏しいものを「レアベジ」として、同イベントでは夏から秋にかけて旬を迎える「ヘタ紫なす」「加賀つるまめ」「赤ずいき」を取り上げる。
スイーツという切り口で消費者にレアベジの存在と味わいを知ってもらうことを目的に、各店にメニュー開発を依頼した。市担当者とコーディネーターを務める山田元一さんが、老舗店や話題の人気店の中から、和菓子から洋菓子までバランスを取りながら12店を選んだ。
「ヘタ紫なす」は小ぶりで皮は薄く肉質がやわらかで甘い、「加賀つるまめ」は青々とした香りと肉厚でしっかりとした歯応え、「赤ずいき」はぬめりを持った茎と格別の風味が特徴だという。各店が素材のポテンシャルを生かしたメニュー開発に取り組んだ。
エントリーするのは、「柴舟小出」(金沢市横川)の「加賀つるまめのかりんとう」(1袋=300円)、「赤ずいきとローストココナッツのアイスクリーム」(580円)、「茶菓工房たろう」(増泉)の「SIZEN夏菓」(450円)、「サロン・ド・シュークル」(泉が丘)の「イチゴと赤ずいきのタルト」(490円)、「ウフフドーナチュ」(久安)の「赤ずいきドーナチュ」(350円)、「金沢東急ホテル マレ・ドール」(香林坊)の「びっくりヘタ紫なす」(700円)など。
参加店からは「素材がスイーツ向きではない分、チャレンジしがいがある」「店頭に並べると見栄えする」などの声が寄せられているという。山田さんは「これが加賀野菜から作ったスイーツかというくらい、クリエーティブでハイクオリティーな商品がそろった。加賀野菜が秘める魅力を知ってもらえれば」と話す。
9月30日まで。18日~20日には、「香林坊大和」(香林坊)の地下1階特設会場で各店の商品を集めたポップアップショップを開く。