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フレンチシェフが手掛けるビーントゥーバー「FILFIL」 豆の仕入れから一貫生産、板チョコを提供

オーナーの田川真澄さん(右)とチョコレートメーカーの金子世菜さん(左)

オーナーの田川真澄さん(右)とチョコレートメーカーの金子世菜さん(左)

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 「FILFIL CACAO FACTORY&CAFE(フィルフィル カカオファクトリーアンドカフェ)」(金沢市片町2)が5月25日、片町スクランブル交差点から徒歩3分の場所にオープンした。運営は金沢百番街あんと内にあるチョコレート専門店「FILFIL」。

【VRで読む】片町にフレンチシェフが手がけるビーントゥーバー「FILFIL」

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 フィルフィルは、はカカオの実の仕入れからチョコレートの製造まで一貫して行う「Bean to bar(ビーントゥーバー)」の専門店。オーナーの田川真澄さんが経営するフレンチ料理店「フィルドール」の向かいに完成した店は工場も兼ねており、ガラス越しにチョコレートを作る様子を見ることができる。

 カカオのフルーティーさや酸味を生かすため、低温で時間をかけて焙煎(ばいせん)。素朴な味わいのきび砂糖で甘味をつけたダークチョコレート(330円~)のほか、かんきつのコンポートとさんしょうが入ったクランキーチョコ(1,550円)や、コーヒー豆で作ったチョコ(1,200円)など、フレンチシェフの感性を生かしたオリジナルの板チョコが並ぶ。

 チョコレートの作り手として全ての工程に携わるのは、海外のカカオ農場で働いた経験を持つ金子世菜さん。品質の良いベトナムのカカオを直接仕入れ、現地の様子や生産者の思いなども伝えることで、店に訪れた人が「カカオの旅」を楽しんでもらえればと、スタンド形式で客との接点を持てるようにした。チョコレートのおいしさを引き立てるようブレンドしたコーヒー(500円)や、カカオニブを大胆に使った「カカオブラウニー」(460円)、「チョコチップクッキー」(300円)などスイーツも提供。ゆくゆくは、片町という場所を生かして夜間も営業し、酒を飲んだ後の締めにコーヒーとチョコレートをゆったりと味わえる場所にするなど、カカオの魅力や楽しみ方を広く発信する場所にする予定だという。

 田川さんは「店名のフィルは『糸』の意味。地元の工芸作家や農家の方ともコラボレーションして、さまざまなものをつなぎ、新しいものを生み出し、金沢らしいビーントゥーバーにしたい」と意気込む。

 当面の営業時間は10時から夕方ごろまで。

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