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森八が小豆の煮汁で染め上げたマスク販売 春らしい優しい色合いに

考案したおかみの中宮紀伊子さんと、若おかみの千里さん

考案したおかみの中宮紀伊子さんと、若おかみの千里さん

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 老舗和菓子店「森八」(金沢市大手町、TEL 076-262-6251)が、小豆の煮汁を使って染め上げたマスクを販売して人気となっている。

大人から子ども用まで、店内でスタッフが一つ一つ手作りする

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 同社では、昨年春の新型コロナによる外出自粛期間中に、来店へのお礼の気持ちを込めて客に手作りのマスクを進呈していたところ、和装にも洋装にも合うと好評で、販売してほしいとの声があり、店の一角にマスクコーナーを設けた。マスクは本店の奥にあるスペースでスタッフがミシンで一つ一つ縫っており、大きさなどの要望にも応じてカスタムメードも行っている。各店で販売しているが、一番種類が多い本店にマスクを購入するため出向く客もいるという。

 マスクを考案したのは、おかみの中宮紀伊子さん。持続可能な開発目標であるSDGsの推進に積極的で、食品ロスの削減にも取り組んでいる。かねて、和菓子の副産物を活用できないかと考えており、大粒の能登大納言の煮汁やブルーベリーの果汁を使ってマスクを染め上げることにした。同社では国産の天然原料のみを使っているため、口元に直接当てる用途性から素材にこだわる客にも好評だという。紀伊子さんは若おかみの千里さんと共にデザインを考案、優しい色味の布に、レースをあしらったものなど春らしい雰囲気のマスクに仕上げた(税別2,000円)。ポケットの付いたタイプ(税別2,300円)もあり、内側に不織布などを入れることで二重マスクとして快適に使える仕様となっている。

 千里さんは「小豆は魔を滅する縁起物とされている。新型コロナの影響はまだ続いているが、すてきなマスクを着けることで明るい気持ちになっていただけたら」と話す。

 小豆染めマスク、ブルーベリー染めマスクは、本店のほか、南店、近江町店、金沢駅店で販売。ネットショップからも購入可能。

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