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金沢のまちなかでデジタルサイネージプロジェクト 3日間限定、新たな美術鑑賞を模索

金沢21美で開催中の「村上慧 移住を生活する」展を、ロードムービーのように再構成した映像作品などを上映

金沢21美で開催中の「村上慧 移住を生活する」展を、ロードムービーのように再構成した映像作品などを上映

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 新たな鑑賞手法のテストモデルとなる「金沢21世紀美術館MUSEUM SELECTION(ミュージアムセレクション)」が2月27日、金沢百番街(金沢市木ノ新保町1)など、金沢と東京のまちなかにある施設15カ所で始まった。

【VRで読む】金沢百番街など15カ所で上映される「金沢21世紀美術館 MUSEUM SELECTION」

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 実施するのは、鈴木大拙館などの文化施設の施工を手掛ける乃村工芸社(東京都港区)。文化庁の「文化芸術収益力強化事業」の一環で、公募により金沢21世紀美術館が採択された。同館で3月7日まで開催中の「村上慧 移住を生活する」の全容をロードムービー風にまとめた映像作品と、4月29日から展示予定の「ダグ・エイケン:アイ・アム・イン・ユー」から映像インスタレーションのエッセンスを紹介する作品を、高精細モニターで上映。金沢百番街では休憩スペースとなっているRinto広場や、あんと東広場、百番キッチン催事スペースの3カ所に設置し、普段美術館に行くことのない人にも気軽に鑑賞してもらえるようにした。

 上映に合わせてオンライン上でアンケート調査を行い、入場料収入を中心としてきた美術館などの文化芸術団体の事業構造に風穴を開け、新しい収益方法やサービスを考察・検証するモデル事業とする。日本人アーティストが世界的に活躍している現代美術に焦点を当て、世界と比較して小規模な日本のアート市場を拡大し、国際的な評価を高める狙いもあるという。

 2月28日までの3日間、金沢百番街やハイアット セントリック 金沢など商業施設や宿泊施設を中心に金沢市内7カ所と、東京都内8カ所で上映。時間は場所により異なる。特設ウェブサイトでは3月中旬まで鑑賞できる。アンケート調査は3月4日まで。

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