金沢を拠点に活動する陶芸とガラス作家の「今西泰赳 高木基栄 2人展」が現在、「金沢・クラフト広坂」(金沢市広坂、TEL 076-265-3320)で開催されている。
【VRで読む】「金沢・クラフト広坂」で開催中の「今西泰赳 高木基栄 2人展」
奈良県出身の陶芸作家・今西泰赳さんと愛知県出身のガラス作家・高木基栄さん。共に県外出身者でありながら2年ほど前に金沢で知り合い、異素材を扱いながらも作家として意気投合した。同展には今西さんが約70点、高木さんは約140点を出展する。会場が金沢21世紀美術館や兼六園など人気観光地の近くとあり、観光客や外国人などの来場を想定したラインアップとした。
陶芸家の父を持つ今西さんは、筑波大学大学院生命環境科学研究科を修了後、陶芸の道に入った。信楽焼(滋賀県)、九谷焼(石川県)の研修施設で学び、現在は作家活動を行いながら金沢美術工芸大学の助手を務める。大学の専攻から「細胞」をモチーフとしたデザインが特徴。酒器などの器のほか、新作として壁掛けなどのオブジェも制作した。
名古屋市出身の高木さんは大学卒業後、富山ガラス造形研究所を経て金沢に移住。卯辰山工芸工房で経験を積み、オブジェをメインに作品を手掛ける。同時に「心を豊かに工芸やアートを日常に」をコンセプトとするユニット「白藝(はくげい)」のメンバーとして、日常的に使える作品を紹介するさまざまなイベントにも参加する。同展ではバレンタインに向けた赤いガラスでハートをかたどった新作も出展した。
今西さんと高木さんは「金沢はアートが息づく作家にとって住みよい街。気軽に会場に立ち寄ってもらい、多くの人とのコミュニケーションの場となれば」と来場を呼び掛ける。
開場時間は10時~17時(最終日は16時まで)。2月16日まで。