石川の食をテーマにしたイベント「Food Plus+ vol.9:加賀ノ月」が2月16日、小松の酒造会社「加越」(小松市今江町)で開催される。
毎回異なるゲストを迎え、「食の裏側のストーリーを伝える場」を提供することで、私たちが普段、何気なく食べている物がどのような思いでどう作られているのか、それらを実際の体験を通して知り、地域文化としての食事をさらに充実させることをテーマに掲げる同イベント。これまでに地ビールや発酵食、海藻、能登の揚浜塩、加賀の梨など、さまざまなテーマを取り扱った。
今回は、主催のmusubi-結- 石川まるごとツーリズム代表の橋本浩司さんが「開催当初からずっとやりたかった」と話す「日本酒」がテーマ。造り手の思いを知ってもらうことを考えていた際に縁あって知り合ったという加越酒造の蔵人(くらびと)・奥田和昌さんをゲストに迎える。
加越酒造の「加賀ノ月」は、日本酒業界で最も権威のある「酒類総合研究所主催 全国新酒鑑評会」で15回の金賞を受賞している。奥田さんは「酒蔵は微生物の動物園で、蔵人たちは飼育員である」と話し、当日は日本酒への愛と微生物ワールドをのぞく機会になるという。
橋本さんは「食と生産者との出合いを通じ、本当においしいものを体験できる場をゲストと共に作り上げている。食事がいつもより少しおいしく感じたり、感謝して優しい気持ちで食べたりできるきっかけになれば」と話す。
開催時間は13時30分~15時30分。参加費は2,000円。参加の注意事項として、発酵の妨げにならないよう、イベント3日前から「納豆を食べることは厳禁」。参加はフェイスブックで受け付ける。