兼六園の横に鎮座する「石浦神社」(金沢市本多町、TEL 076-231-3314)は昨年12月23日、新たに完成した101基の朱塗りの「奉納永代鳥居」をお披露目し、年末年始に多くの参拝客でにぎわった。
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令和の天皇即位を祝い7月から着工したもので、半年がかりで、高さ約2.5メートルの赤い鳥居101基が完成。境内の杜の緑とのコントラストが鮮やかで、夜にはライトアップされるなど、新たな撮影スポットとしてSNSなどで多く発信されている。
宮司の長谷吉憲さんは「鳥居には『厄よけ』の意味があり、災害のない平安な世の中への祈りをささげている。また、101は世界的に『繁栄』を表す数字とされ、新しい時代への期待と願いを込めている」と話す。その思いに賛同して、結婚や会社を興した記念にと奉納する人もいたという。
石浦神社では、地域を大切にしたいという考えから、破魔矢などの縁起物やおみくじに至るまで、石川県の素材や生産者にこだわっている。この鳥居も全て県内産のケヤキ材を使った。
長谷さんは「木には神様が宿っている。この鳥居をくぐることで多くの人に幸せになってほしい」と語る。
石浦神社では1月15日に左義長が行われる。5時の火入れ式の後、6時から18時まで。おたき上げは当日の受け入れも対応する。