今年で2回目となる「金沢デザイン会議」が12月7日・8日の2日間、金沢市内2会場で開催される。
主催はNPO法人「趣都金澤」。経済産業省が掲げた「デザイン経営宣言」を受け、経済や地域のまちづくりにおいてデザインが関わっていく可能性を議論する場として実施する。昨年の12月に初開催し、国内で活躍するデザイナーや建築家、大学教授などを招いて講演会やトークセッションを行い、1日に144人が参加した。
今回は2日間で、7日には「金沢21世紀美術館 シアター21」(金沢市広坂1)を会場に「ロフトワーク」(東京都)の林千晶さんによる基調講演「デザイン経営宣言~発表1年後の今~」を予定。「ブランディング」「ソーシャル」「イノベーション」と3つのテーマでトークセッションを開き、「HAKUHODO DESIGN」(同)の永井一史さんと「小松マテーレ」(能美市)の松尾千洋さん、「NOSIGNER」(神奈川県)の太刀川英輔さんと文化政策研究者の太下義之さん、「セイタロウデザイン」(東京都)の山崎晴太郎さんと「WOTA」(同)の北川力さんが登壇し、金沢にもオフィスを構える「Hotchkiss」(同)の水口克夫さん、「E.N.N」(新竪町3)の小津誠一さん、「リ・パブリック」(東京都)の内田友紀さんがそれぞれコーディネーターを務める。
8日は「金沢能楽美術館」(金沢市広坂1)でワークショップを開く。地元企業として先端素材や建材などを開発する「小松マテーレ」が掲げた課題に対し、参加者同士で組んだチームでアイデアを出し合ってプレゼンテーションする。1日目の講演会やトークセッションなどで登壇したゲストがファシリテーターとして、進行をサポートする。
イベントの主催メンバーとして、アートディレクションも務める「Hotchkiss」の水口さんは「工芸とアートの街・金沢を、デザインでも有名にするのがこの会議のビジョン。今年は昨年よりもさらに焦点を絞り、熱い議論になるのでは。普段デザインに従事していない人にも参加してよかったと思ってもらえる自信があるので、多くの方にお越しいただきたい」と呼び掛ける。
開催時間は7日=13時~18時、8日=10時~13時。定員は7日=130人、8日=30人。会費は一般3,000円(2日間=5,000円)、学生1,000円(同=2,000円)、趣都金澤会員2,000円(同=3,000円)。予約・問い合わせはホームページで受け付ける。