「金沢寺町寺院群文化財特別公開2019」が11月23日・24日の2日間、9寺院を会場に開催される。
参加するのは、寺町寺院群周辺に位置する「雨宝院」(千日町)、「妙法寺」(寺町4)、「西方寺」「浄安寺」「承証寺」「長久寺」「伏見寺」(以上、寺町5)、「眞長寺」(野町1)、「大蓮寺」(野町2)。2017(平成29)年の初開催時は4寺院のみだったが、3回目の今年は倍以上の参加があった。
今回展示されるのは、修復後初公開となる「前田菊姫画像」(西方寺)や特別御開帳の「准胝観音(じゅんていかんのん)像」(眞長寺)、国指定重要文化財の「金銅阿弥陀如来坐像(ざぞう)」(伏見寺)など全20点。
各寺院では住職による寺宝説明や、眞長寺は「四国八十八か所お砂踏み」、大蓮寺は「木魚を突いてお念仏」ほか2つの体験メニューを用意する。同時開催として、承証寺で漆芸作家・更谷富造さん、長久寺で沈金作家・芝山佳範さん、妙法寺で九谷焼色絵作家・山浦早織さん、西方寺で九谷焼赤絵作家・吉田純鼓さんの作品展示も行う。
会場ではオリジナルの「御朱印帳」(1,900円)も販売。金箔(きんぱく)をイメージした表紙のデザインは金沢美術工芸大学の百々俊雅名誉教授が手掛け、雪づりを施した兼六園の様子や加賀八幡起き上がりなどが描かれている。
イベントを主催する北陸朝日放送の宝田郁恵さんは「1回目2回目と大変好評を頂き、今年も開催の運びとなった。新しい金沢の魅力として県内外に発信し、地域活性化にもつなげていきたい。拝観料の一部は寺宝の保護・保全のために寄付しており、多くの方にご覧いただくことで、寺宝の価値への理解と保存への協力も呼び掛けていければ」と話す。
開催時間は12時~17時。全寺院共通の拝観券は2,000円(2日間有効)、高校生以下無料。問い合わせは北陸朝日放送(TEL 076-269-8801)まで。