地域の観光産業に従事する意識が高い人を対象とした「観光コア人材育成スクール」が9月2日に開講する。主催は国土交通省観光庁、北陸先端科学技術大学院大学。現在、受講生を募集している。
ICTの発達や新幹線の開業などで北陸の観光を巡る状況が大きく変わり、インバウンドなど、これまでとは異なる客層も訪れるようになり、受け入れ態勢の強化や新たな魅力ある観光資源の開発などが早急に求められている状況の中、これらをマネージできる人材の必要性が高まっていることから、開講に至ったという。
「観光コア人材」とは、統括マネジャーや経営層に近い立場のイメージで、観光に関連する業種に携わり、広い視野と戦略的な発想ができ、リーダーシップのある人材のこと。同スクールではこのような人材を育成するため、既存の観光とは異なるサービスを発想する「デザイン能力」、さまざまなステークホルダを目標達成へ導く「ファシリテーション能力」、観光を進化・発展させるための「イノベーション能力」を学ぶ。
主催で同スクール講師も務める同大学院教授の敷田麻実さんは「意欲的に学べるカリキュラムとなっているので、北陸で新たな魅力づくりに貢献できる人材になってくださる方々の応募をお待ちしている」と話す。
募集期間は31日まで。定員は15人。受講料は無料(宿泊研修などの実費は自己負担)。応募はホームページから受け付ける。