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金沢在住の仏師・坂上俊陽さん、英国でのアートイベント出展へ 弟子育成も

思いを込めて仏像を迎える坂上さん

思いを込めて仏像を迎える坂上さん

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 金沢市在住の仏師・坂上俊陽さんの活動が現在、国内外から注目を集めている。

 千葉県出身の坂上さんは、富山県井波市で伝統工芸である井波彫刻の修業を積むうちに仏師の仕事の魅力に引かれ、弟子入りし技術を学んだ。現在は交通の利便性から、金沢市内に移り住み活動している。

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 金沢市内では寺院等の仏像の修理がほとんどだが、インターネットで調べてやって来る県外や世界各地の客からはオーダーメードの仏像の注文を多く受けているという。これまでに受けたオーダーは「故人の表情を思わせる仏像」や「愛犬を隣に連れている仏像」などさまざま。そのほか、記念トロフィーを作成するなど、一風変わった要望にも応える。

 現在、力を入れているのが、海外での展示会への参加や手仕事を伝える動画を通して、ハンドメードの仏像を幅広く認知してもらうこと。海外ではまだなじみの少ない仏像を、作り手の表情や思いや完成までの過程などと共に伝えることに重きを置く。

 坂上さんは「日本では作品を鑑賞して終わりのようなイメージがあるが、海外では作品完成までのストーリーに価値を見いだす傾向がある。それぞれに合った魅力の発信の仕方を模索していけたら」と話す。「弟子の育成にも力を入れており、海外進出や展示会出展など、多方面で活躍できる人材を育てていきたい」とも。

 7月30日~8月3日にはイギリスのメニア・ギャラリーで開催の「Discover the Japanese Art 2019 in London」への出展を予定している。

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