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金沢21世紀美術館でデンマークとの外交150周年展「日々の生活-気づきのしるし」

展示室14「ROUTINE」

展示室14「ROUTINE」

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 金沢21世紀美術館(金沢市広坂、TEL 076-220-2800)で現在、展覧会「日々の生活-気づきのしるし Everyday Life Sign of Awareness」が開催されている。

【パノラマVR】金沢21世紀美術館で開催中の展覧会「日々の生活-気づきのしるし」

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 同展は日本とデンマークの外交関係樹立150周年を記念し企画された。建築・家具・生活用品をはじめ、福祉・教育・交通網など国のグランドデザインにも優れたモデルを構築するデザイン大国のデンマーク。一方、日本は固有の文化や思想に基づき、高い技術力と素材の特長を生かした伝統の技で注目を集める。

 両国のキュレーターが各展示室にキーワードを設け、同館の建築特長を生かす展示内容を考えた。デザイナー、建築家、アーティストらによる「日常を豊かにする気付きの『現れ』を表現した」作品282点を展示する。世界的に高い評価を受ける両国のデザインを通して、モノについての考え方や暮らしの在り方を考える内容となっている。

 展示室14「Routine(繰り返しすること)」には、ヘンリック・ヴィブスコフさんによる「皿洗い」をテーマにした作品が置かれ、うんざりするような作業に対して「生活とは完全に美しく楽しいことばかりではない。汚れや腐敗も忘れてはいけない」とメッセージを送る。展示室11「HOME」では、デンマーク人キュレーターとデザイナーの原研哉さんが両国のデザインを融合させた家のモデルを通して「どのようなモノに囲まれて暮らしたいか」を問う。

 関連プログラムとして、トークシリーズ「人々のための街をつくる」(デヴィッド・シムさん、10月6日、18時30分~20時、先着80人)、関連プロジェクトとして、同館敷地内でデンマークの自転車を試乗体験できる「ポタリング・クラブ」(運行時間不定期)を展開。来場者が持参する品物にエピソードを添え、既に置かれた品物と交換することでモノとヒトの関わりを考える「Your Memory」(展示室11前)なども行う。

 同時開催の展覧会「ヨーガン レール 文明の終わり」では、自然と共に暮らし2014年に急逝したデザイナー・ヨーガン レールが「最後の仕事」とした、海岸に打ち寄せられた廃材から創作する照明を展示する(展示室13)。

 開場時間は10時~18時(金曜・土曜は20時まで)。休場日は月曜(10月9日・30日は開場)、10月10日。入場料は、一般=1,000円、大学生・65歳以上=800円、小中高生=400円(「ヨーガン レール 文明の終わり」展と共通)。11月5日まで。

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