伝統工芸品から包装紙まで-金沢の額縁店で「額装アート」展

加賀手まりなどの伝統工芸を額装して展示

加賀手まりなどの伝統工芸を額装して展示

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 アートセレクトショップ「アルトラ」(金沢市下堤町、TEL 076-231-6698)で6月20日より、伝統工芸や包み紙などを額装して展示する「かなざわ 額の装い展」が開催されている。

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 同店は、「林家具額縁店」として大正7年に開業。約90年にわたり額縁を取り扱っている。同展は、絵画だけではなく身近にあるものも「美」としてとらえ、見慣れたものにも新たな装いを与える額縁の魅力を知ってもらおうと企画された。

 今回額に納められたのは、九谷焼陶板や輪島塗の皿、加賀手まり、指ぬき、金工、左官アートなどの伝統工芸のほか、和菓子店・柴舟小出や洋傘店・吉村の包装紙など。アルトラアートスクールの講師・呉山裕子さんによるパッチワークキルトも額装されている。加賀手まりや指ぬきは糸でつるすなどして立体額に納め、シンプルな染付の九谷焼陶板(上出長右衛門窯製)は金の額縁に納めた。左官アートはイスルギの職人が左官の技を生かして観賞用に仕上げたもの。松田明徳さんによる金工のかんざしも「使う・見る」の要素を兼ねた作品として普段は額装することを提案する。

 額自体も、岩本清商店による桐工芸のものや、作田金銀製箔の加工で木地に金箔を施した「麻の葉紋」「桜小紋」「菊小紋」、兼六園を象徴する「徽軫灯籠(ことじとうろう)」を施したオリジナル額縁など工夫を凝らしたものを使う。展示数は約20点。

 同店の池野三俊さんは「額に入れるものは、高価であるかないかより、お気に入りかどうかが大切。包装紙であれカレンダーであれ、また子どもの絵であれ、金額的な価値にかかわらず中に納めたものを見映えよくするのが額縁の役割。普段使わないお気に入りのものを額装して眺めるのも良いのでは」と話す。

 営業時間は10時~18時。第1・第3日曜定休。7月21日まで。

アルトラ 

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