金沢・ひがし茶屋街近くに3月13日、「加賀落雁(らくがん)さぼん 水野増吉商店」(金沢市東山、TEL 076-255-1000)がオープンした。
茶の湯文化が盛んな金沢でおなじみの「落雁」と、藩政時代から伝わる石けん作りの技術を融合させ、加賀藩家臣・水野家の末裔(まつえい)が生み出した洗顔石けんを販売する同店。
看板商品の「落雁さぼん」(1個800円)は、落雁を模した洗顔石けん。兼六園の代表的な桜「旭桜」、菊の節句をイメージした「菊の宴」、前田家の祖・菅原道真ゆかりの「飛梅」、西田家庭園・玉泉園を彩る「玉紅葉」、前田家の家紋「梅鉢紋」の5つの形と、「白檀(びゃくだん)」「お茶」「和花」「ゆず」「檜(ひのき)」の5つの香りを組み合わせた、全25種類を用意する。加賀地方の伝統料理「べろべろ」にちなんで作った「べろべろ金箔(きんぱく)」(1個1,850円)は、ちりばめられた金箔とプルプルとした弾力、優しい洗い上がりが特徴(価格は全て税別)。
町家風の店舗は、入り口に掲げてある大きなちょうちんが目印。店内中央には洗いおけを設け、その場で石けんを試せるようにした。
店長の若松一夫さんは「石けんを通して、金沢の歴史や文化を身近に感じてもらえれば。店頭で実際に手に取って色や香り、触感、泡立ちなどを体感していただきたい」と話す。詰め合わせやギフト用の箱も用意しており、「金沢の新しいお土産としてはもちろん、女性へのプレゼントやお祝いの贈り物としても利用してもらいたい」とも。
営業時間は10時~18時。