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金沢駅を60年見守る「郵太郎」脚光浴びる ご当地キャラ化・商品化も

60年間金沢駅を見守る「郵太郎」

60年間金沢駅を見守る「郵太郎」

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 金沢駅の利用者に長年親しまれてきたポストに設置された「郵太郎(ゆうたろう)」が、北陸新幹線開業を機に脚光を浴びている。

現在の「郵太郎」とご当地キャラになった「郵太郎」

 「郵太郎」は1954(昭和29)年4月、日本国有鉄道金沢駅舎の落成を記念に設置された陶器製の人形。金沢の伝統工芸を代表する加賀人形をモチーフに、金沢出身の彫刻家・長谷川八十さんが製作した人形が郵便ポストの上に乗っている。設置以来、同駅の東口(現兼六園口)と西口(現金沢港口)を行ったり来たりしながら、駅の移り変わりと駅利用者を見守ってきた。

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 同人形は昨年、60歳の還暦を迎えたことと3月の北陸新幹線開業を機に、金沢中央郵便局が製作者の息子で、金沢美術工芸大学教授の長谷川大治郎さんに補修を依頼。ポストに由来を印刷したプレートを取り付け、同駅の金沢港口に設置した。

 3月9日には「郵太郎」のイメージを基にした着ぐるみキャラクターがお披露目され、3月14日にはオフィシャルサイトを開設し、「好きな場所はポストの上」などのプロフィルを初公開した。

 同郵便局の総務部長・澤田豊祐さんは「キャラクター化によって『郵太郎』を知らない年代にも知ってもらうきっかけになれば。キャラクターのお披露目イベントでは、待ち合わせスポットとして使っていた20代当時を懐かしむ老夫婦の姿も見られ、あらためて地域に密着しているキャラクターだと実感した」と話す。

 今後は、地元の幼稚園への訪問や各種イベントに参加予定。PR活動を行うほか、地元企業へキャラクターの提供を行う。澤田さんは「郵便局が地域に根差したご当地公式キャラクターを設定し、ライセンスビジネスを行うのは全国的に初の取り組み。すでに和菓子店などから土産品への利用について打診がある」と話す。「金沢市民に愛され親しまれてきた『郵太郎』が、より多くの人に知ってもらい、郵便と金沢市のアピールになれば」と期待を寄せる。