金沢市のしいのき迎賓館(金沢市広坂2、TEL076-261-1111)で9月14日、食とワインの祭典「ワイン金沢2014」が開かれた。
世界のワインと金沢を代表する飲食店のグルメを地元のソムリエやシェフが振る舞う同イベント。2012年に始まり今年で3回目。これまでは日中の開催だったが、今回は「ナイトパーティー」と題して、初めて夕方から夜にかけて行われた。
用意されたのは、フランス、イタリア、スペインを中心とした約130銘柄のワインとシャンパン。ワインはソムリエおすすめの銘柄に加えて、普段グラスでは味わえない銘柄を集めた「プレミアムワインコーナー」が設けられ、ワイン好きの舌をうならせた。
暑さが残る季節に合わせて設けられたシャンパンコーナーでは、通常ボトルの12倍に当たる9000ミリリットルの「モエ・シャンドン」、ラベルが光るルミナスボトルの「ドン・ペリニヨン」のなどイベントならではのシャンパンが用意され、テント前には長い行列ができた。
さらに、県内のフランス料理店、イタリア料理店、スペイン料理店、パン店、チーズ店など12店が出店し、腕によりをかけたワインにピッタリの料理でもてなした。
会場は「明かりと音」をテーマに演出。テーブルにはキャンドルアーティスト・浅野裕美さんのキャンドルが置かれ、日が落ちると幻想的な雰囲気に包まれた。ステージでは、アカペラや吹奏楽、二胡、東山茶屋街の芸妓(げいぎ)による影笛(かげぶえ)の演奏などが行われ、ほろ酔いの客を楽しませた。
実行委員会の小林宏彰さんは「予想以上にたくさんの方に来ていただき、ワインやシャンパンはほぼ完売した。キャンドルをともした席でゆったりと楽しむお客さんが多く、秋の夜長を満喫していただけたようで良かった」と振り返った。