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金沢近郊の収穫後の田んぼ舞台に「田想い感舞」-舞と和楽器の競演

田んぼを舞台に舞いを披露する藤間さん(昨年の様子)

田んぼを舞台に舞いを披露する藤間さん(昨年の様子)

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 金沢市近郊の白山市法仏町内の収穫後の田んぼを舞台に9月27日、田に感謝するお祭り「古(いにしえ)に新あり 田想い感舞(たおもいかんまい)」が開催される。金沢市を拠点に活躍する日本舞踊家の藤間信乃輔さんが企画、構成、演出を手掛ける。

昨年の「田想い感舞」動画と写真

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 胡弓や三味線、打楽器が奏でる音の中、ろうそくの明かりにともされた幻想的な田んぼを舞台に、白装束を身にまとった藤間さんの即興の踊りが繰り広げられる。今年は、石川県内を拠点に活動する和太鼓演奏「和太鼓OTOsound」も参加し祭りを盛り上げる。田のあぜ道は、地元の保育園児が越前和紙にクレヨンで思い思いに描いた約150個のあんどんが彩る。

 今年で8回目となる同祭。開催のきっかけは、藤間さんが電車の窓から見た田んぼの美しさに感動したことから。「日本人の誇りと象徴である米とそれが作られる田、目に見えないものへと感謝と祈りをささげる祭りをつくりたい」という思いから、知り合いを伝って同地区での開催にこぎ着けた。29世帯の小さな町に毎年500人以上が訪れ、今ではすっかり同地区の祭りとして定着している。

 藤間さんは東京、石川県、福井県、福島県に稽古場を開き精力的に活動するほか、保育園での舞踊の指導や、自身で考案した伝統と現代を結ぶ新しい舞「和こころ舞」の普及にも力を入れる。「自分にとって初心に帰ることのできるとても大切なお祭り。来場者にはゆとりと心休まる時間を過ごしてもらいたい」と藤間さん。「日本舞踊や伝統芸能に触れるきっかけになれば」とも。

 日没後の17時ごろより開催。入場無料。雨天中止。来場者には、地元酒蔵「車多酒造」の振る舞い酒、農産物生産・加工販売「六星」のおにぎり、和菓子店「圓八」のあんころ餅を振る舞う。

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