日本三名園の一つとして知られる「兼六園」(金沢市兼六町)で2月1日に始まった冬のライトアップ特別企画として、3日限定のガイドツアー「女性限定!“兼六園の小さな旅&和スイーツ”ツアー」が開催される。
主催は、兼六園観光協会(TEL 076-221-6453)。ピーク時には314万人に達した入園者が近年では160~180万人に落ち込んでいることから、茶店の経営環境が厳しくなっていることを受け、園内の茶店が協力し合い企画した。旅行者のニーズの変化に合わせてサービスを見直し、同園の魅力を活用した新たなサービスの提供について、おかみらが女性目線で議論を重ねてきた。県中小企業団体中央会が支援した。
2月1日に実施された1回目のツアーには、20~60代の30人が参加。3グループに分かれ、プロのガイドからガイドブックにはない同園にまつわる裏話や四季の花々、珠姫の秘話などの解説を聞きながら園内を巡った。少人数でのツアーということもあり、冬の風物詩「唐先松の雪づり」を目の前にした参加者が「雪づりに使われる縄は何本くらい?」「作業には何人くらい必要?」などと気軽に質問する場面も。また、園内の成巽閣(せいそんかく)では、加賀藩13代藩主・前田斉泰が母・真龍院のために建てた隠居所の各間を館長が自ら案内した。2・3回目のツアーでは同館で開催する「ひまなつり特別展」を案内するという。ツアーの最後は各茶店で、おかみが考案した限定の和スイーツが提供された。
今後の開催日は、2月8日・15日。開催時間は15時30分から2時間程度。ライトアップは17時30分~。料金は、大人=1,500円・18歳未満=1,000円。定員は各回30~40人。予約と問い合わせは同協会まで。