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市民300人が選ぶ伝統工芸品展-金沢で「おしゃれメッセ2012」

開幕した「SUTEKI’12~かなざわ工芸物語~ 100人×100品展」

開幕した「SUTEKI’12~かなざわ工芸物語~ 100人×100品展」

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 「金沢21世紀美術館」(金沢市広坂1)で10月10日、「SUTEKI’12~かなざわ工芸物語~ 100人×100品展」が始まり、金沢市民302人が市内の小売店や作家の作品の中から選んだ伝統工芸品302点が公開されている。

「SUTEKI’12~かなざわ工芸物語~ 100人×100品展」会場の様子

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 金沢のライフスタイルを国内外に向けて発信するイベント「おしゃれメッセ2012」の一環。

 公募に応じた市民302人を「セレクター」に任命し、「自分が欲しい」「人に贈りたい」「人に勧めたい」の3つの視点で気に入りの品を挙げてもらった。金沢は伝統工芸が盛んな土地柄であるにもかかわらず、伝統工芸品になじみのない市民が数多くいることから、その魅力に触れてもらおうと市などが企画した。

 セレクターは7月中旬から8月中旬までの1カ月間にわたり、市内の小売店を巡ったり、作家や職人の作品を見たりして選考した。

 会場では、一人一人の名前と写真、コメント付きで商品・作品が紹介され、「九谷焼諸江屋」(片町1)の「千加作福亀いろいろ」には、「顔もこうらも足も全部かわいい」との言葉が添えられた。漆器製造・販売の「能作」(広坂1)の「花七宝蒔絵(まきえ) 茶箱」を選んだ女性は、「この美しさにひとめぼれ…」と記し、加賀友禅作家、染色、のり置き職人らで作るグループ「平成友禅商店」(山王町)のカードケースを取り上げたセレクターは、「ヤモリが財布を一周ぐるりととり囲んでおり、家を守る者という象徴から優しさを感じさせる。いつも優しく4人の子を見守ってくれた母に贈りたい」と選択の理由を解説する。

 来場者は一点一点の前で足を止めて見入り、共に訪れた友人らと「とてもきれい」「これが欲しい」などと感想を述べ合っていた。

 同市担当者は「『市民目線』で選ばれているので、親しみやすいものが多いと思う。伝統工芸品にはさまざまなものがあることを知ってもらいたい」と来場を呼び掛けている。

 開場時間は10時~18時。入場無料。10月14日まで。

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