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出展作品を買える「参加型」ファッションショー、「おしゃれメッセ」の一環で

大勢の観客が詰めかけた昨年のファッションショー(繊維リソースいしかわ提供)

大勢の観客が詰めかけた昨年のファッションショー(繊維リソースいしかわ提供)

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 金沢市のしいのき迎賓館(広坂2)で10月15日・16日、観客が出展作品をその場で買うことができる「参加型」ファッションショーが開催される。

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 出品するのは、県内のアパレルメーカーなどの新作レディス服。有名ブランドに実力を認められてODM(相手先ブランド名での設計・製造)契約をするメーカーなど、日頃は消費者と直接、顔を合わせない企業がこの日だけは1着から注文に応える。

 ショーは、金沢の最新ファッションとクラフトを発信する「おしゃれメッセ2011」の一環。金沢ファッションウィーク実行委員会と金沢市が主催する。

 昨年までは、県内のアパレルメーカーが全国から集まる大手企業のバイヤーに自社製品を売り込む場だったが、観客から「買いたい」との声が寄せられたことから要望に応えた。事務局を担当する繊維リソース石川によると、「東京ガールズコレクションなど、ショップが運営するファッションショーは観客が作品を購入できるが、アパレルメーカーのショーでは初めて」という。

 出展するのは、大手ブランドとODM契約を結ぶ「カメダ」(白山市)と「アトリエヨシダ」(同)、「メード・イン・北陸」の素材にこだわった洋服を手づくりする「ヒロ」(金沢市西念3)、自社ブランドも持つ卸売業の「小川商事」(同問屋町1)、企業の制服を扱う「ヤギコーポレーション」(同町2)、本業はゴムひもなど繊維資材の製造販売で、アパレルにも進出した「気谷」(かほく市)、世界一軽く薄い衣料用織物「天女の羽衣」を開発した織物製造の「天池合繊」(七尾市)の県内7社と、創業者が白山市出身で、石川の企業が製造した生地を使うスポーツウエア製造販売の「デサント」(大阪市)。

 ステージでは、「世界NO.1をお手元に」をテーマに、ブラウスやスカート、ワンピース、ストール、制服など各企業の新作104点が発表される。販売対象となるのは、このうち51点。中には、「天女の羽衣」を使ったパーティードレス(29万4,000円~42万円)も。

 来場者にはあらかじめ出展商品の素材やサイズ、カラーバリエーション、価格を記した写真入りのリストを配り、ショー終了後、注文を受け付ける。価格はおおむね1万2,000円からだが、一部、数千円のニットやスカートも出品される。ほとんどの商品は注文を受けてから製造するため、1カ月~2カ月後に納品の予定。

 モデルを務めるのは、昨年、開催された「全国新人モデルオーディションin金沢」でグランプリに輝いたプロ野球「横浜ベイスターズ」の尾花高夫監督の次女、貴絵さんら。

 事務局を務める「繊維リソースいしかわ」の浅井紀三夫さんは「バイヤーを通していないので、いい品物を市販品よりも多少、安く買えるのでは。ぜひ来場を」と呼び掛けている。

 開催時間は、15日=17時~18時、16日=13時30分~14時30分。観覧は無料で、事前予約は不要。

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