日本フットボールリーグ(JFL)所属の地元サッカーチーム「ツエーゲン金沢」は5月10日までに、創部以来、初となるオフィシャルハンドブックを発売した。選手の名前と顔を売り出し、ファンづくりに役立てる狙いだ。
ハンドブックはB6判54ページで、このうち28ページを選手紹介に割いた。1人1ページを割り当て、プレー写真とともに、▽ポジション▽生年月日▽出身地▽身長・体重▽血液型▽利き足▽ツエーゲン歴▽ニックネーム▽前年度の成績▽職場▽前登録チーム▽コメント―を掲載した。大阪府出身のMF山道雅大選手(25)は「運動量はもちろん、ゴールに絡んでいきたい。目立ってナンボですからね(笑)」と関西人らしい明るい性格をアピール。昨シーズンに8得点を挙げたFW古部健太選手(25)は「目標は最低2桁得点。スピードと運動量、そして泥臭いプレーを見てください」と、さらなる活躍を誓っている。
競技の傍ら、白山市の知的障害児施設「仏子園」で働く加賀市出身のGK田代祐平選手(26)のページには、職場からの一言として「いつも明るく元気な熱血田代さん。職員と子どもたちはいつも応援しています」とのメッセージが載せられており、ピッチ以外での一面もうかがい知ることができる。
金沢出身のDF諸江健太選手(25)ら5人がサポーターに対する思いなどを語る誌上選手座談会も企画した。このほかのページでは、試合日程やクラブの歴史、上野展裕監督のインタビューなどを掲載している。
発行部数は1万部で、定価は500円。ホームゲームの会場で販売する。
同チームの西川信吾取締役事務局長は「貧乏クラブのため、ようやく創部5年目にして製作することができた。各選手の知名度を上げ、『顔が見えるチーム』にしていきたい」と、反響に期待を込めた。