金沢大学の研究者らで作る「北陸自然災害懇話会」は4月9日、同大サテライト・プラザ(金沢市西町三番丁)で東日本大震災と石川県の地震・津波防災に関する講演会を開く。県民に震災の被害を詳しく知らせ、防災意識を高めてもらうのが狙い。
当日は、同会代表を務める同大理工研究域環境デザイン学系の宮島昌克教授(地震防災工学)が「津波による被害速報」をテーマに講演する。このほか、同研究域自然システム学系の平松良浩准教授(地震学)、同研究域環境デザイン学系の村田晶助教(地震工学、防災工学)、東北地理学会に所属する同大人間社会研究域人間科学系の青木賢人准教授(氷河地形、環境変動論、地生態学)が大震災発生の原因や三陸地方の津波対策、石川県の課題などについて、わかりやすく話す。
宮島教授は震災発生後、土木学会の調査団の一員として宮城県や岩手県に出向き、橋や高規格道路などが受けた影響を確認しており、被災地の現状を踏まえた内容になる。
宮島教授は「石川県でもいつ津波や地震が起こるかわからない。防災について、あらためて考えてもらいたい」と話している。
開催時間は13時30分~15時30分。入場無料。事前申し込みは不要。