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フランス・スイスで加賀料理紹介-金沢「つば甚」の料理長ら渡欧へ

フランスとスイスで加賀料理を披露する川村料理長

フランスとスイスで加賀料理を披露する川村料理長

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 江戸時代中期の宝暦2(1752)年創業の日本料理店「つば甚」(金沢市寺町5、TEL 076-241-2181)が来年2月下旬から3月上旬にかけて、日本文化を伝える「使節」としてフランスとスイスの3都市に派遣されることになった。各都市では伝統の加賀料理を紹介する。

金沢の日本料理店「つば甚」

 派遣するのは、海外との文化芸術交流を推進している国際交流基金(東京都新宿区)。同基金は年間30回ほど料理人やすし職人、漫画家、アニメの監督、茶道家、華道家、能楽師らを世界各地に派遣し、日本文化を発信している。今回はパリからの要望で地方の郷土料理をテーマに、企画を公募。全国の料理研究家や大学の教員、料理店などから20件の応募があり、この中から「つば甚」と山形県鶴岡市羽黒町観光協会、沖縄県の琉球料理店が選ばれた。

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 「つば甚」は川村浩司料理長ら3人が2月26日、日本を出発。スイス・ジュネーブの料理教室とパリにある同基金の文化会館のホール、ストラスブールの調理師専門学校などで、一般市民や学生らを対象に、加賀料理と金沢についての講演会とデモンストレーション・試食会を行う予定。メニューは治部煮(じぶに)、タイの唐蒸し、押しずし、蓮蒸し、竹皮を使った魚の包み焼き、いしるの帆立て貝鍋などで、各都市の市場で仕入れた食材に加え、金沢産のレンコンも使うという。

 ストラスブールの調理師専門学校では、生徒が加賀料理をマスターできるようワークショップ形式で開催する計画で、既に学校側から「事前学習のために料理の手順を撮影した写真を送ってほしい」との連絡が寄せられている。

 羽黒町観光協会は5月から6月にかけて、琉球料理店は秋に派遣される。

 川村料理長は「日本というと東京、京都、大阪ばかりが知られているが、金沢も四季を通じて素敵な街で、食もおいしいということを広めてくる。なかなか経験できることではないので、自分の肥やしにして、今後に生かしたい」と期待に胸を膨らませている。

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