石川県立音楽堂(金沢市昭和町)で5月8日、笑福亭仁鶴さんが特別出演する「小つると仁鶴のき楽寄席」が開催される。
主催するのは「金沢落語情報」。県内在住の落語愛好家で、PC通信サービス「ニフティサーブ」の会員が集まり1996年に活動を開始した。翌年には同会員の笑福亭小つるさんを招き「落語を楽しむ会」を開催、現在は年3回のペースで落語会を企画するほか、金沢市近郊で開催される落語情報をネット上で発信している。
今回は仁鶴さんが、六代目枝鶴襲名を目前に控えた小つるさんの応援に駆け付ける。大阪以外ではなかなか目にすることのできない笑福亭一門筆頭の至芸が目玉となる。
小つるさんは、高校在学中に五代目笑福亭枝鶴さんに入門、1984年に六代目松鶴さんの門下となった。現在は、小規模な落語会にも積極的に取り組むほか、関西をはじめ、中国・四国地方でラジオやテレビの司会者としても活躍している。小つるさん自身が日本酒をはじめとした酒好き、めん類にこだわる食道楽であることから、演じる落語の中で飲み食いのシーンは秀逸と評される。そのほか、桂坊枝さん、笑福亭智之介さんも高座に上がる。
金沢落語情報の代表・瀬戸直樹さんは「柔らかくてきれいな大阪弁の仁鶴師匠の落語は、当代の上方落語の中でも最高に面白い。大先輩の仁鶴さんと同じ高座に上がるほかの出演者も相当気合いが入っている。落語通の人にはレベルの高さを、初心者にも理屈抜きで笑っていただけると思う」と来場を呼びかける。
開演は14時。料金は3,000円(全席指定)。チケットは、同音楽堂のチケットボックス(TEL 076-232-8632)で取り扱う。詳細は金沢落語情報のサイトで確認できる。