山中温泉を代表する名勝地として知られる鶴仙渓(かくせんけい)の遊歩道沿いで4月1日より、名物の川床が始まっている。
山中温泉は、俳人・松尾芭蕉が「おくのほそ道」の道中で最も長く滞在したことで知られる温泉地で、大聖寺川に沿って延びる鶴仙渓の四季折々の風景が、県内外の観光客の人気を集めている。
鶴仙渓にかかる「あやとりはし」近く、大聖寺川の清らかな流れに接して期間限定で設けられる川床は、新緑や紅葉の渓谷美などを楽しめる新名所で、俳聖をしのぶ芭蕉堂と鶴仙渓遊歩道が誕生して100周年を迎える今年は、山中塗の拭漆(ふきうるし)仕上げにリニューアルした。
川床では、清流のせせらぎや野鳥のさえずりを身近に聞きながら、地元名産の「加賀棒茶」と、山中温泉出身で日本食料理人として名高い道場六三郎さんがプロデュースするスイーツを味わうことができる。スイーツは名物となっている「冷製抹茶しるこ」に加え、加賀棒茶と加賀のみそを使った新メニュー「川床ロール」が登場した。
営業時間は9時30分~16時。雨天時・河川増水時は中止。料金は、席料のみ=200円(加賀棒茶付き)、スイーツ一品と加賀棒茶が付く川床セット=500円。設営は10月31日まで。問い合わせは山中温泉観光協会(TEL 0761-78-0330)まで。