加賀・大聖寺で外国人向けモニターツアー、地域一丸でもてなす

大聖寺名物の流し舟を楽しむモニターツアー

大聖寺名物の流し舟を楽しむモニターツアー

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 加賀市観光協会は4月10日、加賀藩の支藩で10万石の城下町として知られる同市大聖寺地区の名所を巡る外国人向けモニターツアーを実施した。

モニターツアーの様子

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 同ツアーは、金沢を訪れる外国人に観光情報を提供することを目的に発行されている英語版フリーペーパー「eye on Kanazawa(アイオン カナザワ)」に大聖寺が取り上げられたことをきっかけに企画されたもの。3月1日発刊の同紙にツアー参加者募集の記事を掲載したところ、予想を超える多数の応募があり、急きょ定員を増やしたという。外国人に興味を持ってもらえるツアー内容にするため、同地区ではこれまでに日本語での観光ガイドを担当する「大聖寺ボランティアガイド」と、日本語と英語のコミュニケーションヘルプを行う「NPO法人たぶんかネット加賀」が連携してコースの下見などを行うなどして、もてなしの体制を整えてきた。

 当日は県内在住のアメリカ、ベトナム、ベルギー、ブルガリア、ルクセンブルグ、インド籍の外国人11人が参加し、大聖寺地区の古い街並みや観光名所巡りのほか、大名家の献立を再現した昼食を楽しんだ。この日は桜が満開を迎えたこともあり、名物の流し舟に乗船した参加者は、川面からの情緒あふれる花見を満喫し目を輝かせていた。

 同観光協会の佐野立子さんは「初めての試みで不安もあったが、たくさんの方に参加してもらえてうれしい」と笑顔に。「まず金沢在住の外国人に大聖寺のことを知ってもらうことから始めて、外国人観光客に気軽に訪れてもらえるような仕組みづくりや情報発信につなげられれば」と期待する。

 5月8日、6月12日にも同様のモニターツアーを開催予定。料金は、昼食代、流し舟乗船料、各観光施設の入場料など含めて2,500円。「KAGA旅・まちネット」ウェブサイトで申し込みを受け付けている。

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