音で空間に絵を描く-即興音楽のパーカッショニストが金沢でコンサート

「細胞からの音に出会う瞬間」の告知ポスター

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 パーカッショニストの小幡享さんによるコンサート「細胞からの音に出会う瞬間」が10月17日、金沢市アートホール(金沢市本町、TEL 076-224-1660)で開催される。

パーカッショニストの小幡享さんとコンサートで使用する楽器

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 岡山県出身の小幡さんは7年間のアメリカ滞在中、ピッツバーグの「アメリカン・ウインド・シンフォニー・オーケストラ」の首席打楽器奏者などを歴任。帰国直後の1985年以降、アメリカ時代の小幡さんのニックネーム「スー」と「パーカッション」を組み合わせた呼び名「スーパーカッション」に、「自身の細胞にフィットする音色を持つ打楽器群や、それらが醸し出す独特の音空間」の思いを込め、奈良の国宝「元興寺・禅室」などの寺院や神社、美術館、ギャラリー、野外など、さまざまな空間を舞台として精力的に「スーパーカッション・コンサート」を行っている。

 近年は、ドイツ、カナダ、アメリカ(カーネギーホールほか)など海外での演奏活動も行いながら、ビデオ「Timeless Night」やCD「The Live 2003」の制作や、矢城潤一さん監督・脚本の映画「ある探偵の憂鬱」の音楽を担当するなど、活動の幅を広げている。

 子どもや若者たちとのサウンド・ワークショップや、さまざまなジャンルのアーティストとのコラボレーション、音楽監督を務めるパーカッションアンサンブル「ASOBI」などの活動では、「音によるコミュニケーション」がテーマ。金沢では、ライブハウス「メロメロポッチ」での即興ライブが120回を超え、ファンも多い。

 ライブの観客として小幡さんの音に触れた岩田典子さんは、その音の魅力に強くひかれ、小幡さんに子ども向けのサウンド・ワークショップへの協力を依頼。その後、自身も「ASOBI」のメンバーとして演奏活動に参加するようになった。小幡さんの音楽の魅力について、岩田さんは「空間に音で絵を描くような感じでイメージが膨らむ。多くの人に『体に響く音』を味わってほしい」と話す。

 同コンサートでは、京都の宮大工が作ったウッドドラムや木魚など、ユニークな楽器を使った即興演奏も時間の限り行われる予定。

 19時30分開演。料金は、当日券=3,500円(前売り=3,000円)。問い合わせはH.S.C(TEL 0761-72-4558)まで。

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