金沢・福光屋、米醗酵飲料「おこめみるく」新発売-発酵食品事業へ本格参入

福光屋から発売された「おこめみるく」

福光屋から発売された「おこめみるく」

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 金沢の酒蔵「福光屋」(金沢市石引、TEL 076-223-1161)は9月17日、有機肥料使用の契約栽培米を100%使った米醗酵飲料「POF飲料おこめみるく」を発売した。

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 同社が創業以来培ってきた米醗酵技術で商品化したノンアルコールの醗酵栄養食品「酒蔵仕込み純米甘酒」と「酒蔵仕込み玄米甘酒」が、発売以降順調に売り上げを伸ばしていることから、醗酵食品事業へ本格参入を決め、新商品として開発したもの。

 今年2月に国の認定を受けた「農商工等連携事業」の一環として開発が進められた同商品は、小さい子どもにも飲みやすく、既存の甘酒とは一線を画す風味に仕上げた。

 同商品は、霊峰白山から100年の歳月をかけたどり着くという「恵みの百年水」と有機肥料を使った契約栽培米を原料に、米と醗酵の力を最大限に活用。必須アミノ酸9種類、ブドウ糖などの栄養成分を含み、保存料、着色料、香料、砂糖、食塩は一切使わず、なめらかですっきりとした風味が特徴。

 「おこめみるく」のネーミングは、安心感や健康的な印象を与え優しい語感を持つ「ミルク」が栄養豊富な米醗酵飲料に相応しいことから、米の乳=「おこめみるく」とした。併せて、「POF(=Power of Fermentation=醗酵の力)飲料」と名付けた新ジャンルに同商品を位置づけ、幅広い年齢層にアピールする。

 パッケージには、「健康」「安心・安全」「愛嬌(あいきょう)」の観点から創作したキャラクター「おこめみるく君」をキービジュアルに、子どもを持つ主婦や健康志向の高い働く女性にも支持されるデザインを心がけたという。容器は真空のアルミスタンディングパウチを採用。袋のまま鍋に入れ温めるほか、冷蔵庫に入れて冷やしたり、凍らせてシャーベットのような食感を楽しんだりするなど、さまざまな温度帯での味わい方を提案する。

 同社企画室の岡本さんは「創業以来培ってきた酒造技術と、農家との協力で実現した有機肥料使用米により生まれた安心のドリンク。『米と醗酵のチカラ』が多くの人の役に立てば」と話す。

 フレーバーは、プレーン、バナナ、ストロベリー、マンゴーの4種。100グラム当たりのカロリーは、74~87キロカロリー。150グラムで284円。初年度の販売目標は20万袋を目指すという。

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