6月1日から運行を開始する特急「サンダーバード」の「新型683系4000番台」の車両見学会が4月29日、JR金沢駅で行われた。当日、鉄道ファンや家族連れら約2,000人が受け付け開始前から長い列を作り、進化した車両を興味深く見学した。
新型車両は9両編成。グリーン車にはモバイルコンセントとドリンクホルダーを全席に設置し、枕は大きく柔らかに改良。普通車には各車両とも、入口の座席にモバイルコンセントと大型テーブルを設置するほか、座席上の荷棚を広げ収納性を高めた。車いすの乗客に対応するため4号車の洗面所を拡張し広いスペースを設け、多機能トイレにはオムツ替えシートや炎感知装置を設置し安全性を確保。女性専用シートはピンクのカバーでしるされ、2・7号車には女性専用トイレを新設した。
見学会は同日、富山・福井の両駅でも実施され、金沢駅を合わせた3駅で約5,500人もの見学者が詰めかける人気ぶりだった。参加者は受け付けで入場証と案内パンフレット、新車両をあしらった特製メモ帳を受け取った後、ホームに停車している車両を通り抜け、新しくなった座席や共有スペースなどを見て回った。「駅長と記念撮影するコーナー」では、子どもたちが駅長とともに制帽姿で写真に収まり思い出を刻んだ。
新車両「サンダーバード」の運行は富山~大阪間で、6月1日から10号・40号・19号・49号。7月1日から2号・32号・11号・43号が予定されている。JR西日本では同路線を含め、6月1日から寝台列車を除き在来線特急列車など全席禁煙とする。