石川県ビジュアルデザイン協会主催の「石川グラフィックデザイン展『石川・金沢-心と形』2009」が、金沢市民芸術村・アート工房(金沢市大和町1)で開催されている。
同展は「石川・金沢-心と形」がテーマ。県内で活躍するクリエーターが、石川・金沢の魅力ある文化や風土をそれぞれの目と心でとらえ直し、B1サイズのポスターで表現する。今回はグラフィックデザイナー、イラストレーター、カメラマン、切り絵作家など、さまざまな分野で活躍するクリエーターの作品63点が集まった。
クリエーターが表現する石川・金沢の個性は多様かつ新鮮。デザイナーの一二明子さんは、「加賀野菜の一つであるツルマメの愛らしい形に着想を得た」と、ツルマメを母胎に見立てた作品「つるまめ Mother’s Love」を出展。同じくデザイナーのタカハシセイジさんは「ザ・ニンジャ」と題した作品を制作。「金沢の細く曲がりくねった路地裏を巡るような感覚で作品を眺めてほしい」と話す。会場には参加クリエーターのプロフィールや日常の仕事を紹介するコーナーも設置し、各作品のポストカードなども販売している。
同展は日本国内にとどまらず、1992年にニューヨークのADC ギャラリーで第1回目の国際交流の展覧会を開催して以来、中国、イギリス、オーストラリアで海外展を展開。石川県で活躍するデザイナーのデザイン力と、背景にある石川・金沢の文化力を海外各国に発信している。
今回は金沢展に先立ち、金沢市と姉妹都市提携を結ぶ韓国全州市で5回目の海外展となる「韓国展」を開催。出展した石川のクリエーターや関係者ら約15人が韓国を訪問し、韓国視覚情報デザイン協会(VIDAK)全北支部との交流を深めた。
3月28日には石川県で活躍するクリエーターらがこれからのデザインの方向性を探り、ざっくばらんに意見交換を行うデザインフォーラムと懇親会(参加費1,000円)の開催も予定。参加はホームページから事前の申し込みが必要。
「石川グラフィックデザイン展」の開催時間は10時~19時(最終日は17時まで)。3月31日まで。