近江町市場の味覚をさかなに「新酒まつり」-石川県酒造組合が初の試み

近江町市場「春の新酒まつり2009」の様子

近江町市場「春の新酒まつり2009」の様子

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 石川県酒造組合連合会は3月7日、近江町市場(金沢市上近江町)で「春の新酒まつり2009」を開催した。

新酒まつりでの「燗酒コーナー」の様子

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 同イベントは、日本酒の消費が低迷する中、新たな需要を掘り起こそうと初めて企画された。酒どころ石川で、各蔵が自信を持って造り上げた新酒と近江町市場の旬の食材を楽しめる地産地消のイベントとあり、多くの日本酒愛好家や観光客らが詰めかけた。

 県内33の酒造メーカーが94銘柄を出品、同まつりの数日前に搾られた春の新酒や燗酒などを用意。来場者は1,000円で購入した「おちょこ」をチケット代わりに全銘柄を飲み放題で自由に楽しんだ。前売り券購入客のほか、当日券で入場した観光客も多く、開場の11時から閉場の20時まで常に人が絶えることなく活気に包まれた。同市場内で購入した食材を会場に自由に持ち込んで楽しめるとあり、すしや刺身のほか、鮮魚を炭火焼きコーナーであぶりながら楽しむ人の姿も。来場者はカニやカキ貝など新鮮な旬の味覚と、搾りたての銘酒を飲み比べながら早春のひと時を楽しんだ。

 各蔵の担当者は、出来たての新酒や自慢の原酒を説明しながら来場者のおちょこに酒を注ぎ、人気の酒は品切れが相次いだ。この日のために神戸から訪れたという30代の女性は「石川はおいしい地酒があると聞いていたが、こんなに多くの種類があるとは知らなかった。せっかくなのでいろいろ試してみたい。市場の雰囲気の中で新鮮な旬の食材とおいしい日本酒を楽しめるイベントはさすが」と満喫した様子。

 イベントに合わせて、県内各エリアの酒造組合による日本酒クイズや、金沢国税局・鑑定官室長の岩槻安浩さんを講師に招いたセミナー「清酒の商品知識」、能登杜氏5人によるトークショー「入魂・能登杜氏5人衆の酒づくり」なども開催され、日本酒愛好家が芳醇(ほうじゅん)といわれる石川の地酒を楽しみ、酒造りの魅力に親しんだ。

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