
北陸3県を中心に展開するラーメン店「8番らーめん」が6月30日、夏季限定メニュー「冷んやり和だしらーめん」の提供を始めた。運営は「ハチバン」(金沢市新神田1)。
同店では毎年、春夏限定メニューとして「ざるらーめん」(660円~)と「冷めん」(847円~)を販売している。ハチバンの調査によると、気温が25℃以上の夏日には「ざるらーめん」、30℃以上の真夏日には「冷めん」の売れ行きが好調だという。今年は35℃以上の猛暑日に食べたくなる新メニューとして、冷たいスープに氷を浮かべた「冷んやり和だしらーめん」を開発した。
昨年夏に限定メニューとして販売した「冷やしらーめん」に寄せられた4000件以上の声を参考に開発したという。同社広報担当の下風のぶえさんは「昨年のメニューはあっさりを追求したが、『単調で物足りない』『もっと冷やしラーメンらしさが欲しい』という意見も聞かれた。開発では誰にとっても食べやすく、何度も食べたくなる味を目指し、味のバランスを整えるのに苦労した。あっさりだけでは物足りなさを感じるため、食べ応えとの両立も工夫した」と話す。
「冷んやり和だしらーめん」のスープには北海道散布産昆布と、イワシ、ソウダガツオ、サバ、ムロアジ、カツオの5種類の魚の節からとっただしに、鶏のうまみやしょうゆを加えた。具材には国産鶏ムネ肉のチャーシューやキュウリ、白髪ネギなどを添える。専用の調味料として、ユズ皮やブラックペッパー、唐辛子、オニオン、ガーリック、青のりなど8種類の香辛料をブレンドした「八味(はちみ)」も添える。
下風さんは「猛暑日でも食べやすい和だしと、満足感のある具材や味の変化を楽しめる調味料で最後まで飽きずに楽しめる一杯になった。暑さで食欲が落ちやすい季節に、冷たいラーメンで元気をチャージしてもらいたい」と話す。
提供は8月末ごろまで。