能登半島地震の影響で開催できなくなっている輪島朝市が3月23日、金沢市金石(かないわ)港で出張開催され多くの客でにぎわった。
輪島市出身の漫画家 永井豪さんのイラストが描かれたスタッフのジャケット
輪島市朝市組合から出店したのは29店。干物や鮮魚、乾物など海産物のほか、輪島塗やアクセサリーなども販売された。会場では輪島朝市の露店で使われていたオレンジ色をブースやのぼり、スタッフのジャケットなどのアクセントカラーとして使い、雰囲気を盛り上げていた。
金石は輪島と同じく江戸時代には北前船の寄港地として栄えた歴史を持つ港町。出張輪島朝市の運営メンバーで敷地の一画を会場に提供した加賀建設(金沢市金石西1)も、古くから漁業者とのつながりが深い。社長の鶴山雄一さんは「金石は漁業や商工業の協同組合はもちろん、住民同士も強い結び付きがある。そこに輪島を応援したいという皆さんの熱い思いが重なって今回の朝市は短期間で実現できた。この経験は金石の将来にもつながるはず」と話す。
次回は5月の大型連休の期間に開催予定