今年開校した長町中学校(金沢市長町)で10月14日、プロジェクションマッピングイベント「長町中ソニック~光と音のぺージェント」が行われた。
開校という記念すべき年に、生徒や地域住民らに思い出に残る時間を過ごしてもらおうと、PTAの保護者らが企画。校区の小学校や地域などに協力を呼びかけて実現にこぎ着けた。プロジェクションマッピングは、金城大学短期大学部美術学科の和田紘樹講師と共に同大の学生が制作した。
田中一宏校長の開会宣言の後、中央小学校の児童らによるダンスや、長町中学校吹奏楽部による演奏、遊学館高校ストリートダンス部のステージなどが披露された。地域団体による屋台やキッチンカーの出店、「モルック」の体験会なども行われ、生徒、児童、地域住民など約1000人が来場した。
日没後、カウントダウンに合わせ、校舎の壁一面に、プロジェクションマッピングが映し出されると、生徒、児童らから大きな歓声が上がった。長町中学校や同校芳斉分校、中央小学校の子どもたちが描いた鳥のイラストが映像内に登場する趣向もあった。学校でのプロジェクションマッピングは初めて見たという中学2年の示野福多朗さんは「新しい校舎に通っているたくさんの友達と一緒に楽しめ、良い思い出になった」と話した。
長町中学校は今年4月、金沢市内中心部に旧小将町中学校が移転して開校。中央小学校、明成小学校、馬場小学校などの卒業生が通学している。