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「さぶろうべい」が輪島市の食文化を伝えるコラボメニューを期間限定で提供

「さぶろうべい」が輪島市の事業者とコラボした輪島ふぐを使ったメニュー

「さぶろうべい」が輪島市の事業者とコラボした輪島ふぐを使ったメニュー

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 石川県内に3店舗を展開する鍋料理店「さぶろうべい」が9月15日から期間限定で、輪島市の3事業者とのコラボメニューを提供している。

輪島市の食を伝える輪島市役所職員と3事業者

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 コラボメニューのテーマは「輪島の食の魅力を伝える」で、さぶろうべいを運営する「SU-BEE」(金沢市玉川町)の田端弘一社長は「裏テーマとして事業継承がある」と話す。さぶろうべいは1950(昭和25)年にかほく市で開業したが後継者不足により廃業の危機にあったところを、同社が2014(平成26)年に事業継承した。今回、輪島市で70年以上の歴史を持つ老舗を継承した3事業者と協力しメニューを提供することで、飲食業界が直面する「事業者の高齢化と後継者不足」に焦点を当てる。

 提供するのは、「南谷良枝商店」から仕入れた輪島ふぐを使った「輪島ふぐ×白菜鍋」(1,540円~)や「輪島ふぐの唐揚げ」(880円)、「スルメイカの絶品塩辛」(385円)。同社の南谷良枝さんは「輪島ふぐは水揚げしてすぐの新鮮なものを使っている。7年熟成のいしるや輪島の海塩を使った塩辛など、祖母や父から引き継いだ思い入れの強い商品ばかり」と話す。

 「さいはての茶わんとうふ」(495円)は「さいはての谷内のおとうふ」の茶わん豆腐を使う。同社の谷内孝行さんは自衛官から転身し、家業を継いだ。谷内さんは「祖父や父が代々行ってきた努力や思いが事業継承することで引き継がれていると感じる。輪島では家庭で大きなずんどうを使い作ることもあるオーソドックスな茶わん豆腐で石川のソウルフードと呼ばれるさぶろうべいとコラボすることで、お互いに食べる機会の少なかった輪島の人やさぶろうべいファンにも楽しんでもらえるよう相乗効果に期待したい」と話す。

 デザートには「御菓子司 吉野屋」の能登大納言あずきを使った「能登大納言あずき濃厚バニラアイス」(440円)を提供する。同社の吉野博司さんは「大粒で鮮やかな赤色が能登大納言あずきの特徴。初めての飲食店とのコラボで広くおいしさを知ってほしい」と期待を寄せる。

 コラボメニューの売り上げの一部は輪島市へ寄付をする。 「さぶろうべい」全店舗で10月31日まで提供する。

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