金沢市の商業施設「アルプラザ金沢」(金沢市諸江町)内の人工池に今年もカルガモ親子が現れ、地域住民を楽しませている。
5年ほど前から5月になるとやって来るようになったというカルガモ親子。当初から同施設の好意で地域の専門家から助言を受け、スロープを設置するなど環境を整えた。
親子で引っ越しする様子が全国的にも話題となるカルガモは、マガモに分類される留鳥。5月下旬から繁殖に入り多い時には10羽がかえるという。水に浸かり続けると疲れてしまうため、池に置いたスロープの上の植え込みでもカルガモが休めるようにした。
今年は親子で14羽がやってきた。毎年カルガモが来るのが楽しみという近所の70代女性は「数日前から今か今かと下見に来ていた。今年もかわいい姿を楽しみにしている」と話す。50代女性は「昨年見た時にあまりにも愛らしく動画も撮った。今年も巣立ちまで何度か見に来たい」と話していた。
同施設支配人の長谷川貴士さんは「地域の人の癒やしとなっているという声は届いている。自然と来て帰って行くカルガモだけに過度に世話をし過ぎることなく、カルガモの子どもを守ってやりたい」と話す。同施設公式インスタグラムは「巣立ちの日まで温かく見守ってほしい。野生のカルガモなので餌やりは遠慮してほしい」と投稿した。