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金沢で「加賀友禅クラッチバック展」 若手中心に作家13人が手がけた70点販売

「加賀友禅作家クラッチバック展」に出品した伝統工芸士の高田克也さん

「加賀友禅作家クラッチバック展」に出品した伝統工芸士の高田克也さん

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 石川県の伝統工芸・加賀友禅のギャラリーを設ける「加賀友禅会館」(金沢市小将町、TEL 076-224-5511)で現在、「加賀友禅クラッチバック展」が開催されている。

【VRで読む】「加賀友禅会館」で開催中の「加賀友禅クラッチバック展」

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 主催は協同組合「加賀染振興協会」(同)で、開発から製造、販売までを作家自身が手がけるプロジェクト第1弾として、加賀友禅作家13人が新商品「2022加賀友禅クラッチバック」など約70点を展示・販売した。参加したのは、太田正伸さん、高田克也さん、濱田泰史さん、杉浦伸さん、鶴見晋史さん、藤田美紀さん、志々目哲也さん、一川忍さん、瀬端由美子さん、柿本結一さん、田野美恵さん、中出学さん、山田武志さん。会期中の日曜は作家が在廊し、商品の説明や加賀友禅の魅力などを来場者に伝える。

 プロジェクトを発案した加賀友禅ギャラリー運営委員会のメンバーでもある太田さんは「これまでは産地問屋がメーカーとなり、作家は下請けとして着物の生地に絵付けなどをしていた。コロナ禍に入ってからは冠婚葬祭に着物を着ていく機会が激減し、作家も自らがメーカーとなって新商品を作っていかなければ生き残れないと感じた。これまでも小物などを作り販売していたが、組合に加入する作家全体で行うことで大規模な展示ができ、販売ノウハウも共有できる」といきさつを話す。

 有栖川鹿文様(ありすがわしかもんよう)を現代風にデザインしたクラッチバッグ「有栖川」(4万4,000円)を4色展開で出品した高田さんは「作家が生地選びの段階から自由に決めるという機会がこれまでは少なかった。うれしい半面、難しさもあったが、それぞれの作家の個性が表れるクラッチバッグが並んだ。今後も季節などに合わせて新商品を販売していきたい」と話す。

 開場時間は10時~16時。水曜定休。入館料は大人=310円、小人=210円。ギャラリーと地階は入場無料。12月26日まで。

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