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石川県立大学生と外食企業が「TABLE FOR TWO」メニュー開発 海外の子ども支援目的に

メニューを開発した石川県立大学生

メニューを開発した石川県立大学生

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 石川県内を中心に外食産業を展開する「IMM フードサービス」(森山1)が、が現在、石川県内の大学生と共同開発した「TABLE FOR TWO」メニューをJR金沢駅前の「サブリナ カフェ&テラス」(金沢市堀川新町、TEL 050-5572-2049)で期間限定提供している。

サブリナ カフェ&テラスで提供される「TABLE FOR TWO」メニュー

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 「TABLE FOR TWO」は、フードロスや、肥満など生活習慣病の改善を意識したメニューをレストランなどで提供し、代金の一部をアフリカやアジアの子どもたちの飢餓対策として給食費に充てる取り組み。

 「TABLE FOR TWO」普及を行うボランティア団体「Team OneS(チーム・ワンズ)」所属で「石川県立大学」(野々市市末松1)食品科学科3年の堀内真郁さん、2年都筑ほのかさん、築山茜さんが同社と協力し、新メニューの開発に着手。SDGsをテーマに掲げ、地元農家が生産した食材を積極的に取り入れるなどした4品をラインアップする。

 メイン料理として、「ハーブ農園ペザン」(河北郡津幡町)のハーブや、付け合わせのポテトサラダに加賀野菜の五郎島金時などを使った「ハーブ香るチキンステーキプレート」(1,078円)、加賀れんこんや「笠間農園」(河北郡内灘町)のほうれん草などを使った「チーズとろけるたっぷり野菜のグラタン」(1,078円)を用意。デザートとして、県内産の米粉を使った「米粉のガトーショコラ」(638円)や、栄養価が高い甘酒と小松菜などを使った「甘酒グリーンスムージー」(638円)を用意する。両農園では、高齢者や障がい者の積極雇用を掲げる「農福連携」活動にも取り組んでおり、メニューを通じて多くの人に取り組みを知ってもらう狙いもある。

 「ハーブ香るチキンステーキプレート」開発に携わった築山さんは「農園の選定や仕入れを依頼するところから自分たちで行い、農福連携や地産地消、SDGsなどのさまざまな要素を1つのプレートに盛り込んだ」と話す。「商品開発にも興味があった」という堀内さんは「試食会で実際に開発を行うプロの意見なども参考にでき、食材や味のバランスを大切にすることを学んだ」と話す。都筑さんは「学校の授業で初めて『TABLE FOR TWO』について知り、発展途上国支援として自分にもできることがあると感じた。今回の新メニューを通じて、多くの人にも取り組みを知ってもらえれば」と呼びかける。

 営業時間は11時~23時。5月31日まで。

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