金沢市の兼六園・金沢城公園の桜が4月7日、満開を迎え、多くの花見客でにぎわっている。
石川県金沢城・兼六園管理事務所によると、ソメイヨシノやヒガンザクラなど約400本の桜があり、金沢地方気象台の満開発表から2日遅れての満開となった。兼六園では4月3日から無料開園と日没後のライトアップが行われており、金沢城公園と共に開園時間を21時30分まで延長している。
金沢市内の多くの公立小中学校の入学式と重なった7日、真新しい制服に身を包んだ子どもと着物姿の母親などの親子連れも見受けられ、茶店などには昼夜を問わず長い列ができた。
兼六園内で花見団子などを販売する「寄観亭」の深津康之社長は「開花し始めた2日前から急激に客足が伸びた。昨日は20時には売り切れ、売り上げは例年の8割ほど。この2年間、コロナ禍で入園数も落ち込んだが、ようやく日常が戻りつつあると感じた。一方で感染者数が減っていないのは心配で、ゴールデンウイークに懸念が残る」と話す。感染症対策として、同店では団子を従来の皿ではなく、全てパック入りで提供している。
兼六園では感染防止のため、茶店などを除き、屋外での飲食は禁止とし、金沢城公園でも新丸広場と百間堀園地(旧沈床園)で多人数での飲食自粛を求めている。
兼六園の無料開園、ライトアップは4月9日まで。期間中の開園時間は7時~21時30分。