「氷菓子 りつか」(金沢市東山1)が7月27日、金沢の観光地・ひがし茶屋街近くにオープンした。
奥能登で栽培したブドウで製造した地ワインを販売する「ハイディーワイナリー金沢」(本町2)が経営。農家のつながりで仕入れた主に県内産の野菜や果物をかき氷に取り入れることで地元食材の魅力を伝えようと、試行錯誤を繰り返して完成したメニューを提供する。
6月には先行して夏季限定店舗を内灘町にオープンし、金沢市中心部の百貨店「香林坊大和」(香林坊1)ではポップアップショップを出店。今回、本店として常設店舗を構える運びとなった。
提供するかき氷は旬や仕入れ状況によって随時入れ替えながら、常時5~6種類をラインアップ。かき氷はほとんどのメニューが3層構造になっており、老舗氷店「クラモト氷業」(東山3)の氷を削った上にトッピングとベースのソースをかけ、2層目、3層目と重ねたうえに、メインとなるソースやホイップ、コンポートにしたりエスプーマ状にしたりした野菜や果物などをトッピングする。
メニュー名は東山の雰囲気に合わせて、日本の伝統的な古代色に統一した。8月中旬のお薦めは「羽咋市濱田さんのアールスメロン」と白ワインジュレ、抹茶ソース、抹茶パウダーと合わせた「青柳(あおやぎ)」(1,450円)。8月後半からは旬となるいちじくやシャインマスカットのかき氷も登場する予定。
吉田由香里店長は「地元農家が手塩にかけた旬の食材を使って、もっといいものを作りたいと日々改良を重ねており、毎日食べても変化があるのが売りの一つ。従来のかき氷とは全く違う、新しいデザートやケーキのようだという声も頂いている。県内産の野菜や果物のおいしさを、広く日本中に発信できるような店になれれば」と話す。
営業時間は11時~17時。