摂食障がいの当事者団体NPO法人「あかりプロジェクト」が運営する「からこ舎」(野々市市御経塚2、TEL 076-256-2548)が6月11日、商品の「からこコーヒー」をネットショップで販売するプロジェクトを立ち上げた。
「からこ舎」は心に不調を抱える女性たちが安心して働ける場を目的に、今年5月に設立。摂食障がいやうつ病、適応障がい、パニック障がいなどを持つ女性を中心に、コーヒー豆の焙煎(ばいせん)や袋詰め、販売などを自分のペースで行う。ペルー、ラオス、グアテマラからオーガニックで生産されたコーヒー豆を、フェアトレードで仕入れており、主に手焙煎(ばいせん)でじっくりとローストする。
プロジェクトでは現在、クラウドファンディングで商品の「からこコーヒー」をネットショップで販売するためのシステム費やコーヒーの製造を拡大するための備品購入費を募っている。目標金額は120万円。リターン品として、コーヒー豆やドリップバッグと水出しバッグのセット、「あかりプロジェクト」の代表理事・山口いづみさんの講演会などを用意。支援は5,000円から受け付ける。
山口さんは「自身も摂食障がいに悩んだ時期があり、同じように苦しむ仲間が調子の波があっても安心して働ける場所を目指し活動している。メンバーは支援を受ける側としてではなく、一人一人が主体的に事業に関わっており、お互いにケアしあえる画期的な居場所兼職場となった。コーヒーの販路を確立し、多くの方に知ってもらうことで、同じ悩みを持つ女性が安心して働ける職場づくりを全国に広めていければ」と意気込む。
クラウドファンディングの募集期間は7月31日まで。「からこコーヒー」は「ウフフドーナチュ」(久安2)でも販売する。