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金沢の老舗結納店から「かわゆいのう」 時代に合わせたコンパクト結納を提案

新しい結納品を提案する「かわゆいのう」

新しい結納品を提案する「かわゆいのう」

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 「平岡結納舗」(金沢市尾山町、TEL 076-231-6770)は2月24日、新商品「かわゆいのう」のウェブサイトをオープンした。

【VRで読む】尾山神社近くの老舗結納店「平岡結納舗」

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 創業から約50年で8000組以上の結婚式に携わってきた同店。インスタグラムなどで水引細工を発信したところ若い世代からの反応が多く、コロナ禍で少人数での家族婚が増えている背景も踏まえて、かわいらしくコンパクトな結納品を求める声が高まってきたという。「令和2年度いしかわ中小企業チャレンジ支援ファンド」で採択され、デザインやコストを現代の感覚に近づけた新しい結納品「かわゆいのう」の開発を進めてきた。

 商品は「花蓮(かれん)ライン」(1万2,000円~)、「結愛(ゆあ)ライン」(2万円~)、「瑞輝(みずき)ライン」(3万8,000円~)の3種類で展開。同店オリジナルの「金沢細水引 thin line」を使い、水引細工が付いた金封や札紙、淡水パールの付いた細水引梅結びなどをセットにする。

 「結愛ライン」は水引細工の一部を自分たちで制作でき、家族などへ感謝を込めた唯一の作品となるのが特徴。「瑞輝ライン」には「能作」(広坂1)監修の漆塗りの献上台も含まれ、社長の平岡慎子さんは「朱塗りの丸盆は正月などにワインや料理を添えると華やか。結婚後もハレの日に使ってほしい」と話す。水引細工を飾れる天然木の額を併せて購入し、両親に贈るカップルも多い。

 平岡さんは「昔の結納品には使われなかったポップな色の水引など、新郎新婦のイメージに合わせて色やデザインは自在に変更できる。オンラインでの販売とはいえ、セミオーダーなのでわがままや思いを聞かせてほしい。金沢の水引や結納という文化を広く知ってもらえるきっかけになれば」と話す。

 商品はオンラインサイトのほか、本店でも取り扱う。本店の営業時間は、10時~16時。火曜定休。

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