平成の築城がなされた金沢城公園(金沢市丸の内1)を舞台に、「金沢城菓子物語・ 百万石菓子百工展2007」が5月3日より開催される。2004年より4年連続でゴールデン ウィークに開催され、初夏の新定番イベントとして定着しつつある。主催は百万石菓 子百工展実行委員会。
今年のテーマは「お菓子と器-加賀のきらめき」。菓子王国・石川お菓子の紹介に加 え、加賀百万石文化の多様性、中でも加賀の美術工芸のさまざまな作品と菓子を同時 に展示演出する。具体的には加賀友禅、九谷焼、金沢漆器、金沢箔などの工芸作品を 菓子器や菓子器に見立てて展示演出。「加賀の歴史と文化に加え、金沢の人々の日常 生活になくてはならない、お菓子と工芸の素晴らしさを見つめなおしたい」(同委員 会)という。
会期は5月3日から5日までの3日間。七尾市の青柏祭、九谷茶碗まつりに合わせて開催 し、県民の行楽に加え多くの観光客に「石川の文化の素晴らしさ」をアピールする。
会場の金沢城公園鶴の丸広場・菓子文化ギャラリー1ではテーマ「お菓子と 器-加賀 のきらめき」をもとに、加賀友禅、九谷焼、金沢漆器、金沢箔などの工芸作品を菓子 器として共演させ、加賀ならではの美の世界を演出。同広場・菓子文化ギャラリー 2では金沢スイーツ物語と題し、金沢市内のホテルのパティシエがチョコレート、マ ジパン、飴細工などで制作した工芸洋菓子作品を展示する予定。
同時に「カフェ・ド金沢城」と銘打ち、有名パティシエの日替わりスイーツが楽しめ るオープンカフェテリアも展開。二の丸広場では石川県内各地の菓子店を中心に特産 品の実演・販売も行われる菓子百工街、「お菓子づくり」を親子で体験できる菓子づ くり体験工房(当日現地受付)、野点のお茶席百工茶席なども開催。
「加賀が培った日本の伝統文化と美意識の奥深さ、和菓子どころ金沢の魅力を堪能で きるイベント」(同委員会)として、「見る」「知る」「学ぶ」に加え、「味わう」 「買う」「楽しむ」ことを提案する。開催時間は9時30分~17時。