チョコレート専門店「ル・ポンド・ショコラ サンニコラ」(金沢市香林坊2、TEL 076-264-8669)で、ソフィア・コッポラ監督の映画「マリー・アントワネット」にちなんだキャンディー・カラーの菓子を再現したフェアが行われている。
「マリー・アントワネット」は、14歳で嫁いだフランス王妃マリー・アントワネットを等身大の「女の子」として描き、歴史映画では異例のポップでモダンなビジュアルや音楽が話題となった。「パンがないならお菓子を食べればいい」との発言エピソードでも知られるマリーを物語るようなケーキや洋服に囲まれた宮殿生活は、ピンクやミント・グリーンなどの明るく軽い色合いをふんだんに散りばめて映像化されている。
実際に映画に出てくる菓子は、パリの老舗パティスリー、ラデュレが手がけた。サン ニコラのオーナーシェフ藤田雅秋さんは、実際にラデュレで菓子づくりをした経験があり、今回のフェアでは「自分なりに映像から想像を広げ、映画の世界を再現した」という。
フェアでは、ローズ、カシス、ピスターシュなど6種類のマカロンをはじめ、イチゴのババロアにミントの香りをつけたホワイトチョコクリームを封じ込めたドーム型ケーキ「レヴェイユ」、イチゴのスープにシャンパンのソルベをのせたプレートデザート「ラシェット・デセール」、バラの香りの紅茶などを提供している。店内には、マカロンローズで制作されたクロカン・ブッシュや大型の飴細工などをディスプレーし、映画さながらの「ガーリッシュ」な雰囲気を醸し出している。
同フェアは、5月中旬まで行う予定。